再現作品

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金沢美大入試問題 再現作品集

2023年度 金沢美術工芸大学入試問題再現作品集

今年度、金沢美術工芸大学入試 合格者の方々より、これから金沢美大を受験する皆様への アドバイスや、メッセージと 今年度入試問題の再現作品をいただきました。 出題の文章・モチーフ名などは、受験生の記憶によるものもあり、詳細については多少異なる処があるかと思いますのでご了承ください。 合格者の氏名、写真、コメントをいただいた作品 、匿名希望の方 、又 合格者の都合で再現作品を完成できずに、 エスキースをもとに 講師が仕上げた作品も含まれています。一部、本校講師が描いた参考作品も掲載しております。


金沢美術工芸大学 ホリスティックデザイン

橋原 栄美
(鳥取県立鳥取西高等学校・出身)

「 ここに来てよかった! 」 私はこの一年間金美アトリエで浪人生活を送り、金沢美術工芸大学に合格することが出来ました。アトリエでは元気でおもしろい仲間や先生に恵まれ、とても楽しく充実した時を過ごすことが出来ました!本当に感謝です。 後輩へのアドバイスですが、学科をないがしろにしないようにしましょう。得意科目も油断せず全科目まんべんなく点が取れるよう頑張ってください。 実技に関しては先生方の指導を素直に受け止めて、数をこなせば大丈夫だと思います。楽しみながら課題を頑張ってください! 最後に、金美アトリエの素敵な先生方、友人たち、今まで本当にありがとうございました。

  • 鉛筆デッサン
    配布されたモチーフ、プラボール1セットと幾何学模様のカード1枚に自分の手を加え構成してデッサンしなさい。カード2枚の内1枚は予備。
    カードは自由に加工しても可。
    モチーフは増やさないこと。
    試験時間4時間

  • 色彩構成
    「繋がる」 と言う言葉から、連想し、躍動感のある色彩構成をしなさい。
    縦横は自由。作品にはタイトルを付け、200字以内で説明しなさい。

  • 立体構成
    紙コップ10個、割りばし5本、糸の特性を生かし、「生き物の家」をテーマ に美しく立体構成しなさい。
    試験時間3時間30分


金沢美術工芸大学 インダストリアルデザイン

吾妻 愛太郎
(長野県上田高等学校・出身)

「 絶対、受かってやるぞ! 」 私は長野から浪人しに金沢に来ました。一年目の受験に失敗したからです。悔しさと絶対この一年で受かってやるという気持ちがありました。そして金美アトリエに入塾しました。 一年浪人していると、気持ちに波が出てきます。現役受験生も同じだと思いますが、受験期は気持ちの安定は難しいと思います。でもどんな時もこの初心を思い出して、実技も勉強も行ってきました。 後は常に上を見ましょう。横ではなく上です。それも徐々にです。最初に高すぎる目標を立てるとしんどくなると思うので、頑張れば届くレベルの上を見て、追いついたら、またさらに上を目指すとしていきましょう。というのも、ただこなす作業になっていくのが、もったいないと思うからです。常に昨日の自分に勝てるように毎日テーマを自分に課してやれば、楽しくやれると思います。あっ、勿論めちゃくちゃ高い理想のレベルのデッサンなども、常に頭の片隅に置いておきましょう。やった分だけ自信になります。 体壊さない程度にガンバレ!

  • デッサン
    ・焚き火台コールマン ・やかん ・ボダムのコップ2個 ・模様の入ったタオル2枚
    ・防火シート ・薪3本
    試験時間5時間

  • 色彩表現
    竹製のフォークの形の特徴を生かして自由に色彩構成をしなさい。
    描く本数、色の変換、トリミング、素材変更は自由。フォークの
    用途にとらわれず、自由に描いてよい。

  • 立体表現
    粘土3袋で球体を作り、その1/3を削り取って、美しい流れのある局面を作りなさい。
    条件・・・・作品が転がらないよう底面を作ること。 球体のイメージは残しておくこと。
    試験時間3時間30分


金沢美術工芸大学 インダストリアルデザイン

大宮 立義
(石川県立工業高等学校・出身)

「 脱社長 」 私は 高校3年の春から金美アトリエに入塾し、1年間の浪人を経て、インダストリアルデザインに合格することが出来ました。 私が現役だったころは、学校の試験や課題を言い訳に、つどつど塾をサボるどうしようもない受験生で、塾のとある先生から”社長“と呼ばれるほどでした。無論そんな有様では合格できる訳もなく、私はまた1年受験生として塾にお世話になりました。 浪人が決まってすぐに自分と同期の浪人生が2人入塾し、他に現役生が3人加わり、計6人でインダストリアルデザイン合格に向け勉強してきました。私が現役のころは私と先輩の二人だけしか受験生がいませんでしたが、今年はこの仲間と環境の変化から多くのことを学んだと思います。 完成した作品を互いに批評したり、作品に対する姿勢や技術面を話し合ったりなど、仲間との意見交換や行動を共にすることで「社長気分」だった考えも少し矯正されたと感じています。 受験において大切なこと。それは“環境”だと私は思います。自分では無理だと思うことを難なくこなす人は、並々ならぬ努力をして、それが当たり前だと考えています。そういう人を私は”天才“だと思い、その人の側に身を置くだけで、相乗効果で自分もレベルアップできると思います。才能の2倍努力が大事なら、その2倍環境も大事だと思います。自分一人では人1倍では無く人2倍努力しなければなりません。この1年の環境で今、私自身は社長から部長レベルまで昇格できたのでは・・・・?と思っています。そんな素晴らしい環境で一年間過ごさせていただいた金美アトリエ、そしてその仲間に大変感謝しています。

  • デッサン

  • 色彩表現

  • 立体表現


金沢美術工芸大学  インダストリアルデザイン

田村 侃
(北海道立旭川北高等学校
出身)

「 描いた数は裏切らない! 」 私は地元を離れ、1年間の浪人を経てインダストリアルデザイン科に合格することが出来ました。今年度から入試が大きく変わり新たに色彩表現と立体構成が加わりました。どちらも未経験で過去作品もなく、戸惑うことも多々ありましたが、先生方のアドバイスやモチベ―ションになる言葉のおかげで乗り越えることが出来ました。そんな手探りの状態だったからこそ、仲間と作品について積極的にアドバイスし合い、自分では気づけなかった強みや弱点を知ることが出来たのだと思います。作品ごとに目標を立て完成したら反省し、話し合う、このプロセスは受験だけでなく、どんなことにおいても自分の成長を促してくれます。私の場合は自分の作品だけでなく、他の人の作品もなるべく写真に残すようにしていました。何度も見返して自分の得意な部分や反省点を確認できるだけでなく、思いつかなかったアイデアを蓄えていくことで、自分の引き出しがどんどん広がっていきます。自分の中で完結させず、他の人の作品をとにかくたくさん見て、真似をすることが成長の近道です。 誰しも必ずうまくいかず不安になる時期が来ると思います。しかし、描いた枚数だけは絶対に裏切りません。どんな結果になったとしても、自分の中で頑張ったと胸を張って言えるよう努力することが受験において一番大切なことだと考えます。

  • デッサン

  • 色彩表現

  • 立体表現


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