再現作品
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金沢美大入試問題 再現作品集
2022年度 金沢美大入試問題再現作品集
今年度、金沢美術工芸大学入試 合格者の方々より、これから金沢美大を受験する皆様へのアドバイスや、メッセージと今年度入試問題の再現作品をいただきました。
出題の文章・モチーフ名などは、受験生の記憶によるものもあり、詳細については多少異なる処があるかと思いますのでご了承ください。
合格者の氏名、写真、コメントをいただいた作品 、匿名希望の方 、又合格者の都合で再現作品を完成できずに、エスキースをもとに講師が仕上げた作品も含まれています。
金沢美術工芸大学 視覚デザイン

上野 紗梛 (石川県立工業高校・出身)
「 ありがとう! 」
私は 高1の5月から3年間 金美アトリエでお世話になり、無事に現役合格することができました。 高校の試験などでアトリエに行くことができなかったり、スランプや 様々な不安のために 「もうだめだ!」と思ったことも一度や二度ではありませんでした。
それでも こうして合格できたのは、親身になって 時には面白おかしく教えてくださった先生方と、一緒に高め合い笑いあった友人達のおかげだと思っています。
受験期とは、ネガティブで、不安が絶えず付きまとうものだと思いますが、孤独にならず たまには友達と遊んだり、思いっきり好きなことをする時間を作って、気持を休めてください。
辛くても、拠り所がひとつ有るだけで 全然違います。
最後に、今までご指導いただいた先生方、 一緒に頑張った友人達、 本当にありがとうございました。
金沢美術工芸大学 視覚デザイン

坂口 華杏 (熊本県立第二高校・出身)
「 大切なこと 」
私は 金美アトリエで、一年間の浪人をして 視覚デザインに合格することができました。
私は色彩構成があまり得意ではなかったのですが、先生方のアドバイスを参考に自分の「好き」を突き詰めることで楽しんで描くことができるようになりました。
受験対策のための参考作品ばかり眺めていても、どこかで成長の限界が来てしまいます。
その壁を破るには受験以外のことをするのも大事です。 例えば映画を見る、音楽を聴く、等々…一見 受験にはまったく関係の無いような事でも、色々なことが頭の中に蓄積され、自然にアイデアの引き出しが増えていきます。 それにより絵の構図やアイデアの幅が広がり、心躍る作品が描けるような正のループ生まれます。
これは私の感覚ですが、 「楽しい!」 と思いながら描いた絵は、総じてうまくいきます。
デッサンも色彩も、力みすぎず、目いっぱい楽しんで描くことも 上達するコツの一つだと思います。 最後に 丁寧な指導でわたしたちを鍛えてくださった先生方、一年間共に高め合った友人たちに心から深く感謝します。 本当にありがとうございました。
金沢美術工芸大学 視覚デザイン

艸田 一葉 (北陸学院高校・出身)
「 恵まれた環境の中で 」
私は高1の春から 金美アトリエに通い始めましたが、コロナの影響でしばらく通えない時期がありました。 しかし そんな時でも広瀬先生や 周りの美術関係の方が支えてくださり基礎的なデッサンを家で少しずつ こなしていくことでその時期を乗り切りました。
受験は孤独なものではありますが、多くの人が支えてくれていて、人と人とのつながりを大切にしている視覚デザインを受験するからには、先生や仲間たちのアドバイスを受けられる日々を大切にすべきだと思います。
また、自分が いいな、好きだな、と思ったり 興味を持ったりしたものは、常に頭に入れておいて、 いつでも取り出せるようにしておくと良いと思います。
私は毎朝新聞を読むようにしたり、美術館に行ったり、図書館で本や画集・写真集を開いてみたりしていました。 他にも映画や音楽、友達との会話などの息抜きも 勉強になります。
受験の枠にとらわれず、どんどん自分のアイデアを増やしてください。
最後に、 ここまでご指導をいただいたアトリエの先生や講師の方々、切磋琢磨してきた仲間、
支えてくれた家族に 心から感謝します。ありがとうございました。
金沢美術工芸大学 視覚デザイン

北尾 楓 (星稜高校・出身)
「 気が付いたこと・学んだこと 」
私は受験を通して準備することの大切さを学びました。受験とは試験本番のために準備する期間です。当たり前だとわかっていたつもりでも、本当の意味で理解することに時間がかかってしまったように思います。 一番悩んだ色彩構成について書いていきたいと思います。
私は、練習ではうまくいくことが有っても 本番では力を出し切ることができず、失敗していました。 それは 本番に出された問題が、せっかく試験前に描いていたことと重なっていたのに、その絵をブラッシュアップせずに放置していたせいで、やってきたことが全く活かせていなかったからです。 そのためには、画塾で先生に言われたことを心の中にとどめておくだけでなく、より良くするために納得できるまでブラッシュアップ作業にじっくりと時間をかけることが
大切だと学びました。
又 時短のためにiPadを使ったデジタル上での作業も多用していました。
金美アトリエでは 沢山の問題を出してもらえます。その中から何が試験に役立つかわかりません。一つ一つ気を抜かずに描いて終わりにならないよう意識して準備することが大切です。
画塾は沢山のライバルに囲まれて大きく成長できる場所です。ですが、ひとそれぞれ調子のいい時と悪い時の波が違います。 本番に一番いい状態を持っていけるようじぶんのペースを
調整するという事も受験で学んだことの一つです。
最後に 辛い時や悩んでいる時、アドバイスや励ましの言葉をかけてくれた家族、友人、そして
広瀬先生や金美アトリエの講師の皆様、やっと合格をつかむことができたのは支えてくださった皆様の力があったからです。 大学でも頑張って行きたいと思います。
本当にありがとうございました。