再現作品

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金沢美大入試問題 再現作品集

今年度、金沢美大各科合格者の方々から、これから金沢美大を受験される皆さんへのアドバイスやメッセージと、今年度の入試問題の再現作品をいただきました。
各学科……出題の文章やモチーフなどは、個々の記憶によるものが多く、多少の違いがあるかもしれませんが、出題の大意・概要は合致しています。
また、合格者が描いてくれた条件(時間的制約やモチーフなど)により、入試の時に描いたものとは多少異なるところもあると思いますのでご了承ください。


2019年度 再現作品


金沢美術工芸大学  視覚デザイン

石井 美優

(石川県立金沢泉丘高校出身)

“合格までを振り返って……”

 私は3回目の受験でようやく合格を掴むことが出来ました。2度の不合格の経験から私が学んだことをここに書いていきたいと思います。

 まず、能動的に自ら学ぼうとすることです。インターネットや本、展示などで積極的に作品を鑑賞し、常に自分の引き出しを豊かにするよう努めて下さい。デッサンでも色彩でも「こういう絵が描きたい!」という具体的な目標や参考作品があることで上達が早くなります。

 また、アトリエで絵を描くときは1枚1枚課題意識を持ち、描き終わった後はここが良かった、またはいまいちだった、だから次はこうしようと具体的に反省を行うことが大切です。

 次に、色彩構成は自分の好きなもの、伝えたいことを一番かっこよく相手に伝わる絵作りが重要です。現役生のころ、私は先生に褒められる絵が合格する絵なのだと思ってそればかりに一生懸命になっていて、アイデアも手っ取り早く絵にできるものばかり選んでいましたが、そのような主体性のない絵は入試では評価されませんでした。

浪人1年目では、自分の好きな物や伝えたいものを見つけられず、ずっとくすぶっていましたが2浪目でようやくそれがつかめてきて、楽しんで絵が描けるようになりました。自分の好きなものを伝えるための絵だから、描いていて楽しいしモチベーションも上がりました。そして、枚数を重ねるうちに講師の美大生や先生から「あなたの絵は目がきれいなのが特徴」「明るくて楽しい雰囲気が特徴」と言ってもらえるようになりました。

入試では個性を見るとよく言われていたので、私も自分の個性が欲しくていろいろ試していましたが、個性は獲得しようと思って得るものではなくて、好きなもの、伝えたいことを突きつめて描いていくと自ずとついてくるものだと気付きました。最初の内容と被りますが、そのような絵を描くためには、いろんな作品を見て吸収・分解し、自分のものにしていくことが大事です。

また、エスキースの段階でアイデアを決めたら構図をとにかく練ってください。初心者はアイデアと構図を考えることを混同してしまい、充分構図を考えず下書きに入ってしまう人が多いです。私は入試本番でも10個エスキースを描きました。(そんなに描かなくても上手な人は上手ですが……)一番かっこ良くて明確で伝わる構図が出来るまでとことん案を出してください。

 長くなりましたが、一つ一つの課題を目的意識を持って取り組むこと、描いた後にきちんと反省すること、たくさんの人の作品を見て自分の引き出しを増やしておくこと、かっこいい構図を作ることに妥協しないことを心掛けることで私は合格を掴むことが出来ました。私の経験が誰かの役に立てれば幸いです。

 

  • デッサン作品

    ■1次:デッサン

    自分の「手」に配布された「CD—Rディスク」と、想像で「卵」を加えて、デッサンしなさい。

  • 色彩構成作品

    タイトル:私はケッチャップ派!

    ■2次:色彩構成 

    「おいしい卵料理」というテーマで色彩構成をしなさい。作品にはタイトルをつけること。


  • 匿名希望

    ■1次:デッサン

    自分の「手」に配布された「CD—Rディスク」と、想像で「卵」を加えて、デッサンしなさい。

  • タイトル:マイ・ドリーム

    ■2次:色彩構成 

    「おいしい卵料理」というテーマで色彩構成をしなさい。

    作品にはタイトルをつけること。


宮下 聖菜

(石川県立金沢桜丘高校出身)

 

“これ読んだ人受かる可能性爆上がり”

 金美VDの試験は教授が何考えてるか考える芸-です。与えられたモチーフ、設問文から教授が何を描かせたがってるか推察すべしです。設問文の読み取りは現文読解的なちからも求められます。言葉に独自の意味を与えずに、より一般的な答えを導くべし!。この意味が解らん人は国語の先生に聞くか『出口のシステム現代文バイブル編』という参考書を読んで下さい。

 最終的にはプレゼンテーション・面接が大切です。憶測ですが、トロィと印象が悪くなります。早口気味で極力簡潔に話しましょう。私は素だとトロィ自信があるので、待機時間に一質問に対し50字程度のセリフを作って暗唱できるまでブツブツやっていました。練習時間を作るために、受験番号が大きくなるよう遅めに願書を出すのもいいですよ。あと、動画を撮って話す速度、姿勢、表情などチエックするのもお勧めです。

デッサン力・色彩構成の基礎は当たり前の努力ですが、これだけは言っときたい。

心理系の知識も仕入れるべし!

作品作りにも、モチベーション維持にも、本番のパフォーマンスにも役立ちます。

画力は画塾の先生や講師の方のアドバイスを素直に吸収すれば自然と上がります!

素直さ、何より大事ですよ!                     以上

  • ■1次:デッサン

    自分の「手」に配布された「CD—Rディスク」と、想像で「卵」を加えて、デッサンしなさい。

  • タイトル:パッカン・ジュワーッ

    ■2次:色彩構成 

    「おいしい卵料理」というテーマで色彩構成をしなさい。

    作品にはタイトルをつけること。


金沢美術工芸大学 製品デザイン

  • ■1次:デッサン

    ・縦横スクエアピッチャー・ガラス蓋両手付鍋・スパゲッテイデイップギンガムチエックのランチョンマット。

  • ■2次:製品デザイン

    ・包丁の刃(木製模型)につける「握り手」をデザインしなさい。

     油粘土で模型を作りわかりやすくスケッチで表しなさい。


金沢美術工芸大学 環境デザイン

  • 匿名希望

    ■1次:デッサン

    ・半透明のA4ファイルスタンド・木軸の鉛筆の束と、それを透明なプラケースに入れた物のセット

  • 匿名希望

    ■2次:構成デザイン

    ・「くぐる」という言葉からイメージする空間を、立体構成しなさい。

    (カラーマーメイド紙5色を使用した、閉じられた立体を使用。台紙からはみ出さず、高さ30㎝以内の事)


金沢美術工芸大学 日本画

※今年度日本画の受講生はいなかったので、本校講師に参考のための再現作品を描いてもらいました。

  • ■1次:鉛筆写

    ・渦巻き酢の素・ナノックス詰め替えパック・赤色モール・ビニール袋・毛糸束・透明目玉クリップ2個・色上質紙

  • ■2次:着彩写生

    ・ビオラ鉢植え・フルーツミックス・セロ袋入りバナナ・揖保の糸・厚紙製タッパー・トマト2個・表彰状(縦型)


金沢美術工芸大学  油画

  • 匿名希望

    ■1次:デッサン 「モリエール」

  • 匿名希望

    ■2次:油画

    パイプ椅子に座る、緑のパーカーと白いデニムスカートに、青いポシェットを肩にかけた女性モデル。壁面上方に明るい乳白色、下方に暗赤の布地。向かって右手にピンクの帽子と鉢植えの乗った円卓。左方にピンクの服を掛けた衣装スタンド


島村 海南江

(石川県立金沢泉丘高校出身)

 

“三度目の正直、”

私は通っていた文系の大学を7月から休学して金美アトリエに通い始める、というかなり特殊なケースだったと思うのですが、そんな私を受け入れてくれた広瀬先生と友人にまず感謝申し上げます。私は現役の時デザイン科に落ちて自信を無くし、進路変更をしたのですが、今ならたった一度の失敗で全て諦める必要はなかったのにと思います。正解がないと思われがちな美術の世界も、実は上手い人が進んで実践しているやり方があり、枚数を重ねることで私にも少しずつ見えてきました。アトリエでは本当に多くの事を学びました。

私は色彩が苦手で、秋くらいまで配色や構図をどうすればいいのかわからない……という状態でした。そんな時、先生や講師の方から「例えばこの作品を参考にしてみたら」というアドバイスを何度もいただき、試行錯誤を重ねました。好きな作品を模写したり、プロの人の画集をみたりして、直前講習までには何とか自分の色を見つけることが出来ました。良い作品を見ることは、技術を磨くことと同じくらい大事と思います。そしてそれは合格作品に限らず、写真やイラスト、映画など何でもいいので、自分が好き!と思ったものからどしどし吸収していくと良いです。

全ての芸術は模倣から始まります。結局のところ一番重要なのは絵が好きという気持ちを持ち続ける事です。試験を楽しんでやる!ぐらいの心構えで挑めばきっと大丈夫です。

皆さんと金美で会えるのを楽しみにしています。

  • ■1次:デッサン

    ・ドームのオレンジジュース1ℓパック・加工木材の8角着火剤・プラ計量カップ・菜箸・針金巻・透明なダブルクリップ・しし唐2個・プラ梱包材

  • ■2次:色彩表現

    ・「万華鏡」と「中を覗いた時の映像」をモチーフに、イメージを展開して色彩表現しなさい。


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